概要
野洲川ダムは、甲賀・湖南地域に広がる農地に農業用水を供給するための重要な施設です。昭和14年に県営事業で着手され、太平洋戦争で工事の一時中断を余儀なくされたものの、昭和22年1月には工事が再開され、同年7月に国営事業により完成しました。
その後、水源地における山林の荒廃、降雨強度の増加等に伴う洪水流出量の増大に対応するため、平成13年~平成21年にかけて国営総合農地防災事業にて、ダムの堤体を厚くするための増厚コンクリートの施工や洪水吐をゲート型から自然越流型に変更するなど、旧ダムの堤体を利用しつつダムの安全度を高めるための抜本的な対策を施しました。
流域面積 | 32.5 k㎡ |
形 式 | 重力式コンクリートダム |
堤 高 | 54.4 m |
堤 長 | 142.0 m |
総貯水量 | 8,500 千㎥ |
有効貯水量 | 7,280 千㎥ |
洪 水 吐 | 自然越流型 830㎥/s |
取水施設 | 多孔式(6孔) 最大取水量 10.3 ㎥/s |